競馬の騎手になる 必要な条件・資格
競馬の騎手になるためにまず意識することは年齢です。競馬学校へ通い、騎手過程を修了する必要があります。さらにそこから騎手免許試験に合格して晴れて騎手になることができます。しかし競馬学校へ通うには年齢制限があり、中学卒業をし、地方競馬では20歳以下、中央競馬では20歳未満の者でないとそもそも騎手過程へ入学できません。騎手になりたいのであれば、中学を卒業してからなるべく早い段階で競馬学校入学へ向けて準備する必要があります。国により多少は違いがありますが、基本的には海外でも騎手になるには日本と同じような過程です。
競馬学校へ入るのは難関で、受験者の1割にも満たないことがほとんどです。入学してからは寮生活になり、3年間もしくは2年間で騎手になるための全てを学びます。朝早くから体操や点呼、餌やりなどをし、学科と実技を学びます。騎手にとって重要なことが体重管理で、育ち盛りの年代にとっては辛いものです。規定内に体重を保つため食事制限をしつつ、朝から晩まで頭と体を動かすので、それ相応の体力も必要になります。
厳しい競馬学校も3年生もおわりになると、いよいよ騎手免許試験へ挑戦することとなります。だいたい2月初めの2日間に渡って5つの試験項目を受験します。科目は学力の筆記、口頭試験、騎乗技術、身体検査、人物考査です。筆記や実技試験は100点満点中、合格ラインは約6割となっています。また、身体検査では特に視力と体重で細かく規定されていて、裸眼の両眼で0.8以上、両方0.5以上が求められ、さらに体重は49kg以下と決められています。とはいえ、試験に合格するということは競馬学校を卒業するということにもなるので、よほどのことがない限り、試験に不合格になることはありません。騎手になってからも年一回、更新があるのでまた騎手免許試験を受けることになるので普段から意識しておくことが大切です。